アートヒーリングレッスン vol.1
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・text by sin
「絵で自己を癒す」
私は本来 楽しむことが ちょっと苦手です
以前はリラックスがうまくできませんでした
体中が絶えずいつもどこか
痛く、凝り固まり 息も浅く いつも縮んだ状態で
感情をもてあましていました
だから 子供のころから遊んでいてもどこか楽しくない
私が唯一 不快でなかったときは
本を読んだり、何か作ったり、絵を描いているときでした
不思議でした
どうも集中には癒す力があるようなのです
私は夢中で描き続けました
ものを作ったり描いたりするのにはなにかがある・・・・
でも、なにしろバランスが悪い状態での探求でしたから
地を這い転げまわるような醜いかわいそうな作品しか出てきませんでした
上手くもなく愛らしくもないのに書散らしていると 当然 周囲には酷評され 暗い気持ちになるから見たくない絵だと ちょっと迷惑そうにいわれたこともありました
それでも私はやめることはできませんでした
時に絵は
ただ一色で丹念に塗りつぶされるだけだったり
めちゃくちゃに色が混合された絵の具を画面にぶつけたり またあるときは画肌が盛り上がり
文字が書き入れられることもしばしばふえました 木屑 紙くずを貼り付けたり
利き手の反対で描いたり
コントロールしづらい道具をわざわざ作って
無意識に引かれる線のみに集中してみたこともありました
このやりかたは
現代アートでは多くの画家たちが定番の手法として用いていますが
それはなるほど
ココロの内側を探索し、隠れた想いをほぐしてきれいに整理する
にはうってつけの手法なのです
最近になって お絵かき教室の授業をするたびに思います
正しいも間違いもうまい下手も関係ない
失敗は本当はないのです 何かを書くということは
私たち自身が 自らを癒す簡単で安全なやりかたなのです
まずは紙に 点や線を好きな色で書き込むことや跡をつけたりすることからはじめましょう
意味なんかなくていいのです
自由なピュアな子供の心になる 第一歩です
|