子育て風景

田舎には昔ながらの子育てが残っています。

島の子育て

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・text by waco

私は都会の学校と島の学校と、両方見てきて、
島の学校はやっぱりいいなと思ってたところです。

特に、うちの字は人数が少なくて、子育てに熱心なところみたいです。

字の大人が子供みんなに声をかけて、
悪いことは真剣に怒ってくれる。
昨日もそんな光景を見かけて、
島の人ってすごいなぁって思ってたところ。

そこで暴れちゃだめでしょってところで、すかさず捕まえ礼儀を教えてくれていた。
しっかり捕まえて、両手でほっぺた挟んで目を見て、
今しちゃいけないことだぞ、となんで1回注意されてやめないんだ?って。
叱っていたのは、今度三期めのPTA会長さんでした。
自分ちの子じゃないんだよ。よその子なんだよ。
うちの校区の子、っていう意識があるみたい。
うちの子も怒られて泣いたことあるみたいです。ありがとうございます。
子供に真剣に怒るのってエネルギーいるものね。
そんな大人たちに見守られて、だから子供たちはすごく素直で子供らしい。

とにかく親たちが、子供に関わることに熱心です。
PTA活動がすごいんだよ。みんなで掃除や準備にかかさず出てくる。
役員は断らないもの。順番が回ってきたら受けるって暗黙の了解で。
みんな忙しいから忙しいのは言い訳にならないって言って。

最初は、うへー大変だーって思ってたけど。
一年PTAの総務に所属してたら、これも楽しくていいなって思うようになった。
年度末に来年度の役員決めたんだけど、
役員も押し付け合わないで、どんどん手を上げて、私はこれやります!って
決まっていきました。どうせやるんだから、積極的にやるという感じです
。 私は、PCが触れて広報なんかをレイアウトできるということで役に立つようなので、
また同じ総務を立候補してやることにしました。

他のお母さんが言ってた。
島の子は早くて中学で出て行っちゃう。
高校出たら、ほとんどの子は島外へ出て行ってしまう。
今しか子供とこんなに関われないから、精一杯関わるんだって。
あっという間だよねって。だから、今、関わるんだって、今の時間を楽しんでいる。

週3子供のバレーの練習にお母さんお父さんが一緒にするんだよー。
私はバレーできないけど、時々見に行くだけだけど、
うちの子のこともよく見ててくれて、指導もしてくれて、
最近サーブが入るようになったとね、とか言ってくれる。

私はまだまだです。字の子の顔と名前が全部一致してないもの。
みんなしっかり覚えている。
その子が何をしてて、何が得意かとか、しっかり知っている。

先日、PTA主催で先生の送別会がありました。
3年学校に居た先生たちお二人をPTA総出で、公民館でお別れ会。
お二人ともお子さんを連れてきて赴任されていた女性の先生でした。
お一人は娘の担任の先生だったんです。
もう目は真っ赤でずっと涙してて、
「数日後にはここから出なくちゃいけないなんて信じたくない。まだここにいたかった〜」
と涙ながらにおっしゃってました。
最後にみんなでアーチ作って送り出して、お父さんたちで胴上げまでしてました。
お母さんたちは先生と抱き合って泣いたりして。
私もー。先生とハグしてうるうるしちゃいまいした。
一年しかお世話になってなかったけど。
PTA活動なんかで、しょっちゅう会っていた感じがしてました。

先生と親たちも仲が良いんだよね。
しょちゅう送迎会とか○○会と称して飲み友達だからか?
はじめて校長先生宅で行われる二次会にも参加し・・・納得。
いやー。はっちゃけてました。
うーん。やっぱり飲み仲間なんですね。

空港にまで見送り隊(生徒も親もほぼ全員)も出ました。
やっぱり涙、涙で。万歳三唱して送り出しました。

この字は島の中でも、また特別なんだということです。
中学になると、ちょっと町の、他の字と一緒になり、
人数が増えてちょっとだけ都会ナイズ。
今までのアットホーム過ぎる環境から馴染むのに大変な子もいるらしい。

島から都会に出ると、ギャップに苦しむって話もよく聞きます。
いろいろあるんだね〜。
今の日本で生きていくのは大変だけど、がんばれ!子供たち〜。